血圧の正常値は、高血圧学会によって定められ高血圧治療ガイドラインとして公表されています。それによると成人の血圧正常値は、139/89mmhg以下とされています。逆に140/90mmhg以上になると高血圧を疑います。つまり140/90mmhg以上が高血圧の基準値となるワケです。

ただし、様々な条件により血圧の正常値と高血圧の基準値は変わります。基本は成人の男女で設定され、幼児や子供、高齢者、女性の場合など細かく設定されています。また他の病気がある場合や血圧の測定方法によっても変わります。さらに高血圧の研究が進むと高血圧治療ガイドラインも改定されます。最近では、2009年、2014年と5年ごとに改定されており、血圧の正常値や基準値も変更されています。




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成人の血圧正常値は、139/89mmhg以下

139/89mmhg以下が、成人の男性および女性、前期高齢者(65歳~74歳)までの血圧の正常値です。また数値の範囲内でも以下の3つに基準値が分類されています。

  • 至適血圧   (上)120以下/(下)80以下
  • 正常血圧   (上)120~129/(下)80~84
  • 正常高値血圧 (上)130~139/(下)85~89

成人の血圧正常値(家庭用血圧計の場合)は、134/84mmhg以下

血圧の正常値の基準値は、血圧計によっても変わります。成人の血圧正常値(139/89mmhg以下)は、病院で計る診察室血圧をもとに定められた数値です。もう一つの計測方法は、家庭で計る家庭血圧です。この場合、-5mmhgした数値が正常値となります。

  • 診察室血圧 (上)139以下/(下)89以下
  • 家庭血圧  (上)134以下/(下)84以下

高齢者の血圧正常値は、150/90mmhg未満

高齢者は、前期高齢者と後期高齢者に分類されています。前期高齢者は成人の血圧正常値と同じ139/89mmhg以下です。後期高齢者(75歳~89歳)の血圧正常値は、150/90mmhg未満となります。

  • 前期高齢者【65歳~74歳】(上)139以下/(下)89以下
  • 後期高齢者【75歳~89歳】(上)149以下/(下)89以下

女性の血圧正常値は、139/89mmhg以下

女性の血圧正常値は、成人の血圧正常値と同じ139/89mmhg以下です。ただし女性の場合は、女性ホルモンが血圧上昇を抑制しているため比較的血圧が低い傾向にあります。ところが更年期を過ぎると女性ホルモンの分泌が減少し、急激に高血圧になる人が増えます。また妊娠中に血圧が上昇する傾向もあるため個別に正常値が定められています。

  • 中学生の女子 (上)135未満/(下)80未満
  • 更年期の女性 (上)139以下/(下)89以下
  • 妊娠中の女性 (上)160未満/(下)110未満

※妊娠中の女性の血圧正常値は、これ以上になると治療が必要な数値であり、正常値とは少し違います。妊娠中は分娩が近くなると血圧が高くなる傾向があります。

子供の血圧正常値は、130/80mmhg未満

子供の血圧正常値は、以下のように幼児から小学生、中学生、高校生で分類されます。小学生低学年までは、血圧は低い傾向にありますが、基準値を超える場合は、二次性高血圧を疑います。しかし、最近では生活習慣病の低年齢化が進み、中学生高学年から高校生にかけて高血圧が増えています。

  • 幼   児 (上)120未満/(下)70未満
  • 小 学 生 (上)130未満/(下)80未満
  • 中学生女子 (上)135未満/(下)80未満
  • 小学生男子 (上)140未満/(下)85未満
  • 高 校 生 (上)140未満/(下)85未満

年代別に高血圧と正常値の割合を調べる

年代別男性の血圧正常値の割合

男性の血圧正常値の割合は、30代で8割、40代で7割なのに。50代を過ぎると急激に減少します。年齢と共に高血圧の割合が増えているのが分かります。高血圧の割合をチェックすると50代で63%、60代で65%、70代になると8割が高血圧になってしまいます。つまり70代男性で正常な血圧値の方は2割しか居ないことになります。

  • 30代男性 高血圧20.2% 正常値80.0%
  • 40代男性 高血圧29.9% 正常値70.1%
  • 50代男性 高血圧63.2% 正常値36.8%
  • 60代男性 高血圧65.6% 正常値34.4%
  • 70代男性 高血圧80.8% 正常値19.2%

年代別女性の血圧正常値の割合

女性の血圧正常値の割合は40代まで87%という素晴らしい結果が出ています。これは女性ホルモンに血圧低下作用があるためですが、閉経とともに女性ホルモンの分泌が減少する50代になると正常値の方は61%に減少します。つまり50代から高血圧になる確率が高くなりはじめ、60代で62%、70代で71%と男性の年代別割合と同じような数値になります。

  • 30代女性 高血圧 5.6% 正常値94.4%
  • 40代女性 高血圧12.6% 正常値87.4%
  • 50代女性 高血圧38.4% 正常値61.6%
  • 60代女性 高血圧62.3% 正常値37.7%
  • 70代女性 高血圧71.2% 正常値29.8%

このように男性も女性も50歳を過ぎたあたりから、高血圧になる方が増え始める傾向があることが分かっています。また男女ともに70歳を超えると7割以上の方が高血圧になってしまいます。




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女性の高血圧は、女性特有の妊娠高血圧と更年期高血圧の2つがあります。女性は、男性よりも血管の収縮を抑制する働きを持つ女性ホルモンの分泌量が多いので、血圧が上昇することはほとんどありません。しかし妊娠高血圧と更年期高血圧の対策は必要です。
高齢者に高血圧が多い傾向がありますが、70歳男性は8割以上、70歳女性は7割以上が高血圧になっています。高齢者の高血圧は、心疾患や脳梗塞、脳卒中などのリスクが高まるため、予防や対策をしっかり行う必要があります。
最近は子供でも高血圧になることがありますが、子供に対しての血圧測定は行われてなかったので正しいデータがありません。幼児から高校生まで急増する子供の高血圧の割合やリスク、早く気付く方法から予防法について詳しく紹介します。
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